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映画を1分ごとに区切って観てみた。

映画の評論、研究を行うブログです

「かぐや姫の物語」を1分ごとに区切って観てみた。前編

ネタバレしかしていません。

未見の方は、日本を代表するアニメーション監督高畑勲監督の「となりの山田くん」から14年ぶりの新作「かぐや姫の物語」是非是非ご覧下さい。

ミニッツライナー

0.タイトル「かぐや姫の物語」

1.監督高畑勲本編スタート

2.竹取りをしている翁、不思議な輝く竹が伸びてくる

3.竹から現れた姫、微笑んで寝てしまう、翁「なんと美しいお姫様じゃろう」

4.翁、姫を大事に手の中に入れて家に持って帰る

5.媼と翁かわいい姫を取り合う、媼が手に持つと姫は赤ん坊に変わってしまう

6.媼と翁、隣の家に乳を分けてもらいに行く

7.不思議な事に媼から乳が出るようになる、少し大きくなる赤ん坊

8.また少しまた少しと大きくなる赤ん坊、梅など周りにも影響を及ぼす

9.花が咲き、蛹が蝶になり季節が変わる、愛らしい赤ん坊を見つめる翁と媼

10.ハイハイをする姫、仕事をしている翁媼、そこに子供達が集まってくる

11.姫の目の前にカエルが、カエルの真似をしてジャンプをするようになる

12.カエルを追いかけてそのまま軒下に落ちてしまう、慌てる翁と媼、立つ姫、がカエルに逃げられてしまい大泣き

13.集まってきた子供達にたけのことバカにされる姫、顔を真っ赤にして怒る翁、翁の姫コールからの溺愛

14.翁の竹取りの手伝いをする姫、成長して走り回れるようになっている

15.少し離れた場所でウリ坊を見つけ遊び始める姫

16.怒って突進してくる親イノシシ、捨丸に助けられる、捨丸との初対面

17.捨丸と子供達と合流、わらべ歌を歌う子供達、何故かその歌を知っている姫

18.少し違う歌の続きを歌い、何かを思い出し涙を流す姫

19.迷子になった姫を探す翁、竹林で光る竹を発見、中から金が出てくる

20.子供達と元気に遊ぶ姫、このままでいいのかと心配する翁

21.捨丸の家族の仕事場を見せてもらう姫、木からお椀を作っている

22.瓜畑でうまそうだなと瓜を見つめる子供達、瓜を盗んでしまう姫と捨丸

23.幸い大人に見つからなかった

24.瓜を食べる姫と捨丸k「うんまいなぁ」

25.竹取りをする翁、また光る竹が、今度は姫の着物が出てくる、天が姫を高貴な暮らしをさせよと言っていると確信する

26.小金を持って都へゆくようになる翁

27.また少し大きくなった姫、赤ん坊の世話をしている、山ぶどうなどを皆で食べている

28.山でキジを見つけ捕まえようとするが勢い余って崖から落ちてしまう、キジを捕まえ捨丸も無事だった

29.崖から捨丸の元へ行こうとして落ちる姫、それを受け止める捨丸、擦り傷を自分の布で治療する姫

30.姫がこのままで大きくなってどこかに行ってしまうのではと心配する捨丸、何でそんな事いうの?と姫

31.山からキジ鍋の材料を持って帰ってきた姫に都へ行くと告げる翁と媼

32.キジ鍋の材料を置いて都へ、ナレーション「しかしその明日は姫にも捨丸にもくることはありませんでした。」

33.屋敷に到着した姫、辺りを伺いながら廊下を進む

34.正装した翁と媼、あまりの2人の変化に笑ってしまう姫

35.翁から渡された新しい服に喜ぶ姫

36.新しい屋敷にも喜び走り回る姫

37.お辞儀をしている相模につまづいて転ぶ姫、相模との出会い、相模からの教育が始まる

38.相模からの教育から逃げ出したり、巻物を流したり真面目に受けない姫

39.相模から琴の教育、翁の前ではきちんとする姫

40.琴を弾く姫、姫はやらせるとなんでもできてしまうという相模

41.離れの小屋で畑仕事や料理を作っている媼、元気のない姫、姫に初潮が来た

42.大人になった姫に大喜びの翁、宴をするというが、山の友達を呼びたいというと顔を真っ赤にして怒る

43.山の友達に会えず「つまんないな」と漏らす姫、媼から小屋の畑をもらう

44.相模が姫に化粧とお歯黒を施そうとするが激しく嫌がる姫

45.相模の元を飛び出して、猫を逃がして遊び始める姫

46.名前を付けに来た斎部秋田にお酌をする翁

47.秋田に挨拶をしに来た姫、姫のあまりの美しさに打ち震える秋田

48.秋田姫の美貌から「かぐや」という名前をつける

49.名前をもらい正装をして髪上げの儀式をする姫、宴が始まる

50.宴が盛り上がる中、虚しさを感じるかぐや姫「いないのと同じみたい」

51.三日三晩続く宴、貴族たちにかぐや姫の顔を見せろと絡まれる翁

52.「本物の高貴な姫君でもあるまいに」という言葉にショックを受け屋敷から飛び出して疾走し始めるかぐや姫

53.転げながら、ボロボロになりながら元いた山に戻ってくるかぐや姫

54.乞食で貰った芋を食べている時、捨丸がいた丘を見つけるかぐや姫、思わず駆け寄る

55.釜を処理している老人に捨丸の一家は山を出て10年は帰って来ないと告げられるかぐや姫

56.老人から木々は春の準備をしているのだと教えられる姫

57.放浪の末、雪の中に倒れてしまうかぐや姫、月の世界を思い出す、気がつくと何事もなかったかのように屋敷に戻っているかぐや姫

58.相模の化粧やお歯黒を受け入れるようになるかぐや姫

59.様々な殿方からかぐや姫へ贈り物が届くようになる、喜ぶ翁、そっけない姫

60.贈り物の一つの籠に入った雀を逃がしてやるかぐや姫

61.かぐや姫の噂が更に広まり、殿方が家に押し掛けますます贈り物や手紙が届くようになる

62.5人の貴公子たち歩きながらかぐや姫の噂をしている

63.かぐや姫が如何に美しいかを語る斎部秋田、我先と飛び出す5人の貴公子たち

64.貴公子たちがわざわざ求婚にやってきたことに喜ぶ翁と相模

65.それを聞きあった事もない相手を結婚する事に疑問を持つかぐや姫

66.一度断ろうとするが、喜ぶ翁の手前、貴公子たちに挨拶をするかぐや姫

67.かぐや姫が妻になればどんなに自分は幸せかを語る車持皇子

68.それに続く石作皇子、それぞれの貴公子たちがかぐや姫が如何に宝物であるかを語る

69.琴を弾いて貴公子たちを黙らせ、語りかけるかぐや姫

70.それぞれの貴公子たちが語った宝物を持ってきた者の妻になると言うかぐや姫

71.得難い宝を求めた事で、屋敷に来ていた殿方も水を引いたようにいなくなる、お歯黒と化粧を取ってしまうかぐや姫

72.かぐや姫の態度に相模は屋敷を去ってしまう、花見をしに牛車を出すかぐや姫

73.牛車の中から山に咲く桜を見て、美しさに驚きの声を上げる、媼と女童とかぐや姫

74.大きな桜の木の下ではしゃぎ踊るかぐや姫、その拍子に比較にいた赤ん坊にぶつかってしまう

75.赤ん坊とその母たちの姿を見て一転「帰りましょう」と帰ってしまうかぐや姫

76.牛車で帰る途中、辻での事故で牛車が止まってしまう、そこ捨丸が鶏を盗んで走ってくる

77.捨丸との再会、そのせいで捨丸は捕まりボコボコにされてしまう、捨丸の名前を呼ぶが助けないかぐや姫

78.ナレーション、捨丸との再会から3年経つ、また大人になったかぐや姫

79.機織りをするかぐや姫、迷い込んだバッタを庭に逃がして髪を結う

80.自分が育った山を庭に再現しているかぐや姫、そこへ顔を真っ赤にした翁が飛び込んでくる

81.車持皇子が蓬莱の玉の枝を持ってきたと言う、玉の枝を見せようと屋敷に入ってくる車持皇子

82.蓬莱の玉の枝を披露する車持皇子、かぐや姫に近づこうとするが、姫に経緯を問われる

83.自分がどのような旅をしたのかと身体全体で大袈裟に話す車持皇子

84.遂に蓬莱の山を見つけ苦労して玉の枝を持ってきたのだと大袈裟に語る車持皇子

85.蓬莱の玉の枝を作った職人たちが給料を払えとかぐや姫の屋敷に怒鳴り込んでくる

86.車持皇子バツが悪くなって玉の枝を持って逃げてしまう

87.次に阿部右大臣が火鼠の衣を持ってきたと屋敷を訪ねてくる

88.かぐや姫の火にくべてみてというのを渋る右大臣、笑いをこらえるかぐや姫

89.火にくべるとそのまま燃えてしまう火鼠の衣

90.顔を真っ赤にして悔しがる阿部右大臣、その頃大伴大納言は実際に船を出し龍の首の玉を取りに行っているという

91.嵐の中船に乗って進む大伴大納言雲の中に巨大な龍を見る

92.激しい嵐や波に襲われ、怯える大納言、その頃、石作皇子がかぐや姫の屋敷に来ていた

93.石作皇子、かぐや姫に一輪の蓮華の花を差し出す

94.石作皇子自分が捧げられるのは宝物ではなく真心であると語る

95.石作皇子の言葉に心が揺れるかぐや姫、尚も語り続ける皇子

96.石作皇子、かぐや姫に詰め寄るが目の前に現れたのは顔を真っ赤にした正妻、北の方、平謝りする石作皇子

97.その頃、石上中納言は燕の子安貝を取ろうと高台に登るが落下、それが元で亡くなってしまう、悲しみのあまり庭の山を壊しはじめるかぐや姫

98.みんな不幸になったのはニセモノの私のせいだと自分を責めるかぐや姫

99.かぐや姫の噂を聞いて御門が姫に興味を持つ「私の元へ参りたいと願っているに違いない!」

100.御門からのお誘いにやっと姫を幸せに出来ると大喜びの翁、がそれも断るかぐや姫

101.どうしてもというのなら死ぬとまで言うかぐや姫、しかしそれに反して益々姫に興味を持つ御門

102.屋敷にやって来た御門、部屋の隙間からかぐや姫の姿をみてあまりの美しさに驚く

103.後ろから抱きつく御門、驚くかぐや姫、そのまま御門は姫を輿に入れて連れ去ろうとする、不思議な力でそれをすり抜けるかぐや姫

104.姫の態度を見て今回はひとまず帰ると言う御門、へたり込むかぐや姫

105.かぐや姫、その一件から月夜の晩には月を仰ぎ見るようになってしまった

106.かぐや姫月へ帰らなければならなくなってしまった事を翁と媼に打ち明ける

107.自分は月から降りてきた月の人間であると明かすかぐや姫

108.御門に抱きすくめられた時、ここにはいたくないと助けを求めてしまったというかぐや姫

109.自分は一体何のために地上へ降りてきたのかを問うかぐや姫

110.自分は鳥や獣の様に生きる為にやって来たのだと思い出す、月へは帰さないと泣きながら語る翁

111.かぐや姫を守るため守りを固める翁、暗い顔の姫に媼は糸を巻きながら思い出のわらべ歌を歌ってあげる

112.こんどはかぐや姫が琴を弾き月に伝わっていた歌を歌う

113.かつて地上から帰ってきた天上人がこの歌を歌い涙を流していたという、それに憧れその罰として地上に来たと語る

114.媼、女童にいい内緒で牛車を用意するように言いつけ、牛車に乗って今一度山に向かうかぐや姫

115.帰ってきた山で自然に触れるかぐや姫、ちょうどその頃捨丸も山に帰ってきた

116.姫の気配を察知して山を駆け下りる、かぐや姫と捨丸再会

117.「捨丸兄ちゃんとなら私、幸せになれた」という姫

118.捨丸と生きている実感があれば幸せになれたという姫の言葉に思わず姫の肩を抱いてしまう捨丸

119.「俺はお前と逃げたいんだ」と言ってしまう捨丸、その言葉に笑顔で帰す姫

120.捨丸と共に走る姫、姫が跳ねるとそのまま空を飛ぶ「雨土よわたくしを受け入れて」
121.2人で野山を飛び回る

122.月を見て怯えるかぐや姫、捨丸の手から離れてそのまま海へ落ちてしまう

123.目覚める捨丸、姫とのことは夢だったのかと迎えに来た息子を抱き上げる、牛車で屋敷へ帰るかぐや姫

124.とうとう月の住人たちがかぐや姫を迎えにやってくる、弓を射るが全く歯が立たない

125.次々に眠らせられる兵たち、姫を守ろうとする翁も眠らされてしまう

126.部屋にこもって隠れていた媼と姫、媼も眠らされてしまい月の王の眼前に導かれるかぐや姫

127.子供達のわらべ歌で目を覚ます翁と媼、空を飛んでかぐや姫の前にやってくる

128.かぐや姫、翁と媼に最後のお別れをする、悩みや苦しみを汚れという月の使者「汚れてなんかいないわ!」

129.月の羽衣を纏ったことで全てを忘れ月へ帰って行くかぐや姫、

130.月へ帰ってゆくかぐや姫、それを見上げる人々

131.離れゆく地球を振り返り涙を流すかぐや姫、月に赤ん坊だった頃のかぐや姫が写る

132.エンディングテーマ「いのちの記憶」キャストロール

133.エンディング

134.エンディング

135.エンディング

136.エンディング

137.監督 高畑勲

構成について

「かぐや姫の物語」は始まりから終わりまで4つの構成に分かれています。

1.竹から生まれた姫の成長

(0~32分の約32分)

物語の主人公、かぐや姫が竹から生まれ自然や家族、仲間に囲まれながら成長してゆく様を描いています。

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2.都へ行ったかぐや姫の絶望

(33~57分の約24分)

かぐや姫の父である翁がかぐや姫を幸せにするため都へ行きますが中々馴染めず遂には絶望を体験してしまいます。

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3.数多くの殿方に求婚されるかぐや姫

(58~106分の約42分)

貴族である事を一度受け入れたかぐや姫は、その美しさから多くの貴公子に求婚されますが、断り続けます。最終的に御門にまで求婚されますがその苦しみからとうとう月へ助けを求めてしまいます。

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4.月へ帰るかぐや姫

(107~137分の約30分)

ここに来てタイムリミットが設定されます。かぐや姫は最後に捨丸と幸せに暮らせたかもしれない人生と自然を謳歌し、惜しみながらも月へ帰って行きます。

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プロットについて

お話のプロットですが月からやってきたかぐや姫が、地上での人生を体験し、そして帰って行くお話です。

日本古来のお話である「竹取物語」がこの映画の題材になっているのですが、あらすじ自体はそのままなので展開は映画を見ても驚く所はほとんどありません。

しかしその内容にはかなりオリジナルのテーマを入れ込まれています。

中編ではそのテーマを探ってゆこうと思います。

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