読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

映画を1分ごとに区切って観てみた。

映画の評論、研究を行うブログです

おそ松さん5話「カラ松事変」と「エスパーニャンコ」を1分ごとに区切って観てみた。

先日、友人宅(通称秘密基地)でおそ松さんミニッツライナー会を開催しました。
気合を入れてカラ松のコスプレで参戦したのですが、友人たちにドン引きされました。
カラ松のコスプレでドン引きされる我が人生!セラビィ!
その中で語ったおそ松さん5話の魅力をまとめてみました。

 

ミニッツライナー

OP「はなまるぴっぴはよいこだけ」

達するエスパーニャンコ、チビ太のおでん屋でおでんを食べ酒を飲んでいる6つ子、チビ太「そろそろ帰りやがれ」

6つ子、チビ太が眠っていることをいいことに食い逃げをする、気づいたチビ太追いかけるが追いつけない。チビ太「おぼえてやがれ~コンチクショ~!!!」

チビ太、カラ松を誘拐、海に杭をさし括り付けて満潮までにツケを払わなければ命はないという、チビ太おでんバズーカでカラ松を拷問

チビ太からの脅迫電話、おそ松「いえ、違います」と無視、次に十四松が脅迫電話に応答するが、聞き間違いが酷くまともに疎通出来ない。十四松「カラ松兄さん海で浣腸されて死ぬって!」

ラチがあかないのでチョロ松が応答、焦るチョロ松、兄弟たちに報告するが反応が薄い、100万は高すぎる、カラ松って誰?などなど

カラ松の身代金をどうするか相談するが、結論としてカラ松に払わせようという話になり答えが出ない、母に相談しようとするが、ちょうど母が梨を兄弟たちに切って持ってくる、カラ松を忘れ梨に夢中になる兄弟たち

美味そうに梨を食う兄弟たち、困ったチビ太電話を切る、気まずくなったチビ太はカラ松を開放して居酒屋に連れてゆきカラ松を慰める「きっとイタズラだと思ったんだよ!」

思い詰めて言葉を発しないカラ松にチビ太「人ひとり誘拐して家族が興味しめさねーなんて思わねーだろ!」と言ってしまう。その言葉に号泣するカラ松、慰めるチビ太

カラ松の大切さを分からせようとチビ太作戦を立てる、カラ松を家の前で火にくべてまた兄弟たちを脅迫するが、兄弟たちはカラ松に鈍器をぶつけ眠ってしまう、驚愕のチビ太、カラ松をその場に置いて帰ってしまう。おわり

10

エスパーニャンコ」デカパン博士の元を訪ねる十四松と一松、一松に友達がいないから友達の猫と話せる薬はないかと相談する十四松

11

デカパン博士、相手がいま何を考えているか分かる薬「気持ち薬」を出すデカパン博士、一松素直になれず薬を使う踏ん切りがつかない、薬を破壊しようとする博士に焦る一松

12

悩んだ末、猫の気持ちが知りたいという一松、薬は注射で打つという事でパニックになる一松、嫌がる一松を庇い注射で薬を打たれるニャンコ、他人の本当の気持ちを代弁してしまうエスパーニャンコになる

13

エスパーニャンコの力をトド松とおそ松のチョロ松ディスで試す兄弟たち、トド松猫を保護しようというが猫にこの猫金になるなと見抜かれてしまう

14

兄弟たちが大好きなトト子ちゃんの本当の気持ちを聞こうとするが怖くなってやめる兄弟たち、十四松、一松に猫と話せばと言うが乗り気ではない一松

15

一松、トド松に友達なんかないと言われ買い言葉で友達なんかいらないと言うがエスパーニャンコに友達が欲しいという本音が語られてしまう「何で僕には友達が出来ないの」

16

自分の自信のなさや、人と関わる事の怖さ、他人を裏切る事の怖さ、寂しさ、だから兄弟といつまでも一緒にいたいという本音がエスパーニャンコの口から語られてしまいキレてしまう一松

17

一松の本音の出ていけと言う言葉に逃げてしまうエスパーニャンコ、その後エスパーニャンコはイヤミや様々な人の本音を暴いてしまいウソを暴れた人々に追われてしまう

18

夕方道を歩いている一松、ポケットに入っていた猫じゃらしをゴミ捨て場に捨てる、ゴミ捨て場から猫の声、思わずゴミ捨て場を漁るがいたのは別のニャンコだった

19

公園で佇む一松、おそ松に茶化される一松、死んでも関係ないと強がる一松におそ松は一松がいいっていうなら探さないで帰ると言うが強がるのをやめない一松

20

十四松、ボロボロの恰好でエスパーニャンコを抱きかかえ連れてくる、エスパーニャンコから十四松の「ゴメンね」という言葉が語られる、一松強がりながらもゴメンと謝る。エスパーニャンコ一松に飛びつく

21

兄弟たち、和気あいあいとエスパーニャンコを連れ家に帰る「あれ?一松兄さん泣いてる?」「泣いてない」

その様子を遠くから見ている酷いケガをしてボロボロのカラ松「扱いが全然違ぁーう」

ED カラ松バージョン

 

22

次回予告をするイヤミ、トド松だと思っていたか?や耳の裏が臭いなど視聴者を煽る、次週はイヤミ回だという

23

 

プロットについて

Aパートは松野家6つ子たちに食い逃げされたチビ太がツケを払ってもらうためカラ松を誘拐、脅迫してツケを払わせようとするが、兄弟たちはカラ松を見捨てる、腹を立てたチビ太はカラ松の大事さを分からせようとカラ松を松野家前で火やぶりにするが兄弟たちはカラ松を攻撃、チビ太は驚愕し諦めて帰る

Bパートは友達がいない一松の為に十四松が猫と喋ることができる薬を使おうとするが薬が誤って猫に注射されてしまい猫が人の心が分かるエスパーニャンコになってしまう。

エスパーニャンコになった猫は一松の心を暴露してしまい追い出され、町の人々の心を暴露してしまい追われる身に。

責任を感じた十四松はエスパーニャンコを連れ戻し一松に「ごめんね」と謝り一松と十四松は仲直りをするのだが…

 

構成について

Aパート「カラ松事変」

1.チビ太6つ子に食い逃げされる

0~2(約2分)

f:id:benio25250:20160412001626p:plain

チビ太、松野家6つ子に食い逃げされたまったツケを何が何でも払ってもらうよう決心します。

 

2.チビ太カラ松を誘拐、兄弟を脅迫するがカラ松は無視される

2~7(5分)

f:id:benio25250:20160412001643p:plain

ツケの人質としてカラ松を誘拐しますが、チビ太の思惑とは裏腹にカラ松は兄弟たちに裏切られ無視されてしまいます。

3.チビ太カラ松を慰める、兄弟にカラ松の大事さを分からせるという

7~9(約2分)

f:id:benio25250:20160412001726p:plain

カラ松での脅迫作戦が失敗に終わり、気まずいチビ太とカラ松。そこで誘拐者のチビ太がカラ松の大事さを兄弟に分からせるため作戦を立てます。

4.チビ太カラ松を家の前で火やぶりにするが…

9~10分(約1分)

f:id:benio25250:20160412001742p:plain

チビ太家の前でカラ松を火にくべるが兄弟たちはカラ松に攻撃、チビ太驚愕、カラ松を開放して帰ってしまう。おわり。

Bパート「エスパーニャンコ」

1.友達のいない一松の為に十四松がデカパン博士の元を訪ねる

10~13分(約3分)

f:id:benio25250:20160412001800p:plain


十四松が友達のいない一松の為に猫と会話できる薬を使おうとするが、誤って猫に薬を打ってしまい猫がエスパーニャンコになってしまいます

2.エスパーニャンコ一松の心を暴いてしまう

13~17分(約4分)

f:id:benio25250:20160412001857p:plain


本音を代弁してしまうエスパーニャンコが暴露してしまう一松の心を暴いてしまい追い出されてしまいます

3.街で次々と本音を暴露してしまうエスパーニャンコ

17~19(約2分)

f:id:benio25250:20160412001916p:plain


次々と本音を暴露し追われる身になるエスパーニャンコ、エスパーニャンコが心残りな一松

4.十四松責任を取りエスパーニャンコを保護し一松に謝る

19~22(約3分)

f:id:benio25250:20160412002142p:plain


公園にいる一松、十四松がエスパーニャンコを連れてやってくる謝罪と和解

 

オチのカラ松

f:id:benio25250:20160412002159p:plain

扱いがぜんぜんちがぁ~う!!

 

構成で言えば、おそ松さんの中でこの5話がダントツで素晴らしいと思います。

この話はおそ松さんの中では珍しくAパートBパートで分かれていて、しかもAとBでつながりがあります。

簡単に言えば、次男のカラ松がAパートで兄弟に酷い目に遭わされて、Bパートでは一見関係のない兄弟同士の美しい絆を描き、オチに実はその裏で酷い目に遭い続けているカラ松を登場させ、Bパートの描いた話全てを台無しにするという構成で、1話丸々かけてカラ松の扱いの酷さに帰結するという豪勢なカラ松回だった訳です。
前提はコント、すべては笑いの為に。というスタンスがみえます。

その中で特によかったのがBパートのドラマの作り込みです。
ここが中途半端な内容ではなく、素晴らしいドラマであればあるほどオチとのギャップがあるのでカラ松が本気で酷い目に遭っているように見え、面白くなるのです。


Bパートのドラマをひとことで言うならば「他人の為にやったことが裏目に出てしまう」という内容の話です。

冒頭、人間の友達が出来ない一松の為に十四松がニャンコの友達と会話ができるようにします。
つまり物事(事件)を起こすのは友達と会話ができた方がいいと考えた十四松であり、一松はあくまでそれによって動揺し、ニャンコや兄弟との関係が崩れかけるという立ち位置です。
更に言えばこの物語の成長は誰のものかと考えると、十四松が行動を起こして、事件が起き、その事件の中でエスパーニャンコの力を借りて一松に謝り、精神的に成長する。というプロセスを辿っています。


更に演出も素晴らしく、特に十四松の演出が素晴らしいです。

f:id:benio25250:20160412002338p:plain

はじめは笑顔でよく喋ります。

 

f:id:benio25250:20160412002401p:plain

一松の心が暴露された後、ちょっとだけ口が閉じる、エスパーニャンコになってからは口数も少ない。

 

f:id:benio25250:20160412002422p:plain

一松に謝る直前、完全に閉口、無口

 

f:id:benio25250:20160412002504p:plain

「ゴメンね」とエスパーニャンコに本音を喋ってもらう事によって本来の役目を果たし、一松の「おれもごめん」と、お互いの気持ちが通じ合った所で、口が開き「アハ」と笑顔

 

整理すると、十四松がニャンコを良かれと思ってエスパーニャンコにしてしまったせいで、一松の心は乱され、エスパーニャンコがなり振り構わず本音をばら撒く様になってしまい、責任を感じた十四松がエスパーニャンコを連れ戻し、お互い本音で謝ることで一度壊れかけてしまった兄弟の絆がまた修復されるという流れです。

ここまで兄弟の絆を描いたいい演出、いいドラマをやった後でカラ松の登場によってそれを豪勢にぶん投げる。1話の中でここまで仕込んで来るとはなんとも豪華です。

 

ちなみに「カラ松事変」と「エスパーニャンコ」は放送当時、カラ松ガールズ(カラ松の女性ファン)からカラ松がかわいそう!という意見があったそうですが、個人的にカラ松推しでカラ松ボーイズな僕ですので、やりすぎでカラ松ガールズが激おこになったのも頷けます。

しかしやっぱり僕はこの回では愛されている(おいしい)のは間違いなく一番カラ松だと思います。

 

余談ですが、5話の提供スペースが編集の力で頭をゴシゴシしごかれて達するエスパーニャンコになっていて見事に下ネタ昇華し、台無しになっているのも見所です。

 

f:id:benio25250:20160412001533p:plain

f:id:benio25250:20160412001602p:plain

 

 

オマケ、ミニッツライナー会はこんな感じで語ってました。

おそ松さん5話の構成について

www.youtube.com