映画を1分ごとに区切って観てみた。

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マイリトルポニーを1分ごとに区切って観てみた。後編

ネタバレしかしていません。

未見の方は、アメリカの大きなお友達を夢中にさせた深淵なる女児向けアニメ「マイリトルポニー」を是非ご覧下さい。


マイリトルポニーを1分ずつ区切って観てみた。前編 - 映画を1分ごとに区切って観てみた。

 

マイリトルポニーを1分ずつ区切って観てみた。中編 - 映画を1分ごとに区切って観てみた。

 

マイリトルポニーのファン「ブロニー」とは

マイリトルポニーの大人のファンいわゆる大きなお友達の事を本場のアメリカでは「ブロニー」と呼ぶそうです。
日本でも女児向けアニメファンを独特な呼び方、ラブライブのファンを「ラブライバー」、アイカツのファンを「アイカツおじさん」などと呼んだりします。

ちなみにYoutubeで「My Little Pony」で検索してみたところ検索結果、約 1,150,000 件

「プリキュア」では約 434,000 件

「アイカツ」では約 162,000 件でした。

単純な比較にはならないとは思いますがかなりの人気のようです。

何故こんなに人気なのか

個人的に何故マイリトルポニーがここまで人気なのかを考えてみるとやはり外観内観共に愛らしいキャラクターと、互いの個性を徹底的に肯定するテーマ性、そしてキャラ同士の関係性が重要なアニメなので二次創作に使いやすく、またDJpon3の様にファンが追加して情報を入れやすいなどが人気の一因ではないかと思います。

他にもアメリカの文化として馬が非常に身近な動物であると言う意見や登場するキャラはみんなポニーの為、後ろ姿になると必然的にお尻のアップになってしまうためが必要以上にセクシーであるからという意見もみました。

必要以上にセクシー?

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魅力はファンによってそれぞれですが、何か大きなお友達の心を捉えて離さない深淵があるのではないでしょうか。
日本でも去年の年末にコミケに参加した際にはそれはそれは大きな体格のお友達がレインボーダッシュのパーカーを着てコミケに参加していたのを見たので日本でもある一定数はいわゆるブロニーがいるのだと思われますが、未だ吹き替え版どころか字幕版のDVDでさえも発売されていない所がファンとして残念です。

ピンキーパイがすき

個人的にマイリトルポニーの主要メンバーの中で特に好きなのがピンキーパイです。
彼女はいわゆるトリックスターでしばしば物語の物理法則を無視した行動を取ります。
そのギャグの一つ一つが描写として面白いのもありますが、このようなトリックスターは物語の話の火付け役として使われる事が多いです。
と下手すればなると何の理由もなく唐突に奇抜な行動をとらせて問題を起こさせてお話をしたてあげるという事になりがちです。

なりがちの例 スターウォーズの超人気キャラクターにしてみんな大好きジャージャービンクス

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マイリトルポニーでは確かにピンキーパイは問題を起こして物語の火付け役になる時もあります。しかしそれと同等程度に彼女の奇抜さで、話が解決に向かう時もあります。
ただかわいいから、ただ役に立つから、自分のプラスになるからではなくたまには事件が起きてしまったり、たまには助けられたり、こういう描写にキャラクターに対する愛を感じます。
個性を認めるとはこういう事ではないでしょうか。

ピンキーパイのオススメの話

ピンキーパイが活躍する話で特に好きな回はシーズン3の第3話「Too Many Pinkie Pie's」です。

お話は楽しいことが大好きなピンキーパイが友達と遊ぶ約束をしますが楽しい事が大好きなので色んな約束をダブルブッキングしてしまいます。
楽しいことに参加出来ない苦しみからピンキーパイが狂います。

狂うピンキーパイ

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そこで魔法の力で自分の分身を作ればいいということになり自分を増やしますが増えすぎて自分でもどれが本物か分からなくなります。
増えすぎて街がピンキーパイだらけになる

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そこでつまらない事をさせて自制心を試しコピーを消して行くというお話です。

無残に消されるピンキーパイのコピー

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ピンキーパイが主役の話は基本的におかしな話しになるのですがこの話は特出して狂ってるし描写も狂っていて大好きです。

女児向けアニメが好きという苦悩

最近ではアニメを視聴するということはアニメ文化の発展やテレビやインターネット、パチンコなどの影響でオタクでなくても比較的アニメを観るようになってきましたが、それでも女児向けアニメのファンというのはなかなか理解されない事、請け合いです。
知り合いのオタクの方も「娘が最近プリキュアの映画を観に行きたくないと言い出して1人で観に行かなければならなくて困った」と言っていましたのでファンでいるのも中々大変な様子。
これはアメリカのブロニーたちの間でも同様であるようでファンであるがゆえに中々辛い事もあるようです。

個人的には女児向けアニメを大人が楽しむのを認めろとは言わないまでもその面白さに気付いて面白いとファン同士で交流ができるのは素晴らしいことだと思うので日本でもマイリトルポニーがもっと盛り上がってくれればと思います。


最後にニコニコ動画に上がっていた「あるブロニーの主張」という動画とその歌詞を引用


【KAITO】あるブロニーの主張(英語・意訳付き) ‐ ニコニコ動画:GINZA

俺たちがMLPにハマっているのはストーリーが面白いからであって
決してポニーがセクシーだからとかそういうのじゃないからな
俺たちは無害なブロニーさ
MLPを見てると幸せになれるんだ
見てるのは心に響くものがあるからで
ポニーにハァハァしてるワケじゃないぞ
普通に見れば魅力がわかるだろう?
子供から大人まで楽しめる
歴史に残る番組なんだから
キャラクター描写がしっかりしてる
カワイイだけじゃないぜ!
それにストーリーも逸脱だ
大人が見ても面白いぞ
じゃあ「男らしい」趣味を始めようか
友人に盗聴器を仕掛けたり
やられる前に親友を裏切ったり
お願いだ、いい加減にしてくれ
俺たちの事はほっといてくれよ
ブロニー迫害なんてナンセンスだよ
男がMLPを見たっていいじゃないか
でも連中は「男らしくない」と言って
女児向け作品だからと批判してる
そういうのを見る男をこう呼んでる
ゲイ!!!
あるいは子どもを狙うロリコンだと
もう団結するしかない
とにかく連中に分からせるしかない
偏見がなくなるまで
俺たちは戦い続けるぞ